「二戸の今」をお届け中!
漆の実の脱蝋処理をしました。
2018.04.14
漆の実の脱蝋処理をしました。
漆の種の周りには蝋分がついていて、これを除去しないとなかなか発芽しません。自然では果実食性の鳥が実を食べ胃酸で溶かし糞として排出される仕組みで発芽するものが多いです。
人工的に行う手段としては、硫酸で溶かす方法と、お湯に木灰を入れたもので溶かす方法、擦ったりして物理的に取り去る方法があります。
今回は硫酸で溶かす方法でやりました。硫酸処理の方が発芽率が高いと言われています。劇物なので慎重に取扱います。
漆というと優美な漆芸や漆器を想像する方が多いと思いますが、もともとはこのウルシの種から芽が出て、成長し、漆掻きをするところから始まっているということを知っていただければ幸いです。