小松彩夏のニコッと二戸たび

小松彩夏のニコッと二戸たび 小松彩夏のニコッと二戸たび

テレビや雑誌で活躍する女優、小松彩夏さんが、
岩手県の北部に位置する二戸市へ!
今回は、冬編。自然に触れ、食を楽しみ、
手仕事に親しんだ二日間。
どんな出会いが待っていたのでしょうか?
お楽しみに!

小松彩夏のニコッと二戸たび1日目 ENJOY 1日目 二戸に帰ってきたよ!ひんやりとした空気。季節はもう、すっかり冬だね! 二戸の誇るブランド食材を味わい、歴史ある名湯に癒されました!

SPOT1 いわて短角和牛をリーズナブルに 短角亭

金賞のウィンナー 金賞のウィンナー
脂身が少なくてヘルシー!赤身がこんなに柔らかいなんて! 脂身が少なくてヘルシー!赤身がこんなに柔らかいなんて! 脂身が少なくてヘルシー!赤身がこんなに柔らかいなんて!

 新幹線を降りると、ひんやりとした空気。「二戸に帰ってきた! という気持ちになりました」と小松さん。
 今回、最初に向かったのは、本格焼肉レストラン「短角亭」。脂肪が少なく、赤身肉の美味しさが際立つ「短角牛」を中心としたメニューが楽しめます。
 産地の紹介を見て、「秋に稲庭高原で放牧されていた短角牛なんですね!」と小松さん。
短角牛カルビなどの牛肉が付いた「日替わり焼肉ランチ」は、目を疑うほどのコストパフォーマンスの良さ。「うちは短角牛の卸問屋『山長ミート』の直営店ですから、良質な肉を低価格でお出しできるんです。ぜひ一度食べていただきたいです」と、槻木秀明店長は笑います。
 焼きたてを口にして、思わず頬が緩む小松さん。その表情が美味しさを物語っています。
 また、山長ミートでは、短角牛を使用したハンバーグやソーセージなどの食肉加工品も手掛けています。味の良さには定評があり、2019年のIFFA(日本食肉加工コンテスト)で「短角牛入り荒挽ウインナー」と「短角牛入りフランク」が金賞に輝きました。短角亭で冷凍販売していますので、お土産にいかがですか。

コスパ抜群!日替わり焼肉ランチ コスパ抜群!日替わり焼肉ランチ

短角亭
(たんかくてい)

住所:二戸市石切所字荷渡22-2
TEL:0195-23-0829
営業時間:11:00 ~ 22:00
定休日:年末年始
短角亭

SPOT2 美味しさの秘密は、土壌と気候にあり 金田一温泉 観光りんご園

金田一温泉 観光りんご園 金田一温泉 観光りんご園
金田一温泉 観光りんご園 金田一温泉 観光りんご園

 昼食の後は、車を北に走らせて金田一地区へ。着いたのは、金田一温泉観光りんご園。「ジョナゴールド」や「シナノスイート」、「ふじ」など16種前後の品種を栽培しています。
 園内を案内してくれたのは、生産者の一人、中里敬さん。「このあたりは太古の時代、海だったといわれています。化石も採れるミネラル豊富な土壌と、昼夜の寒暖の差の大きさによって、甘くて美味しいりんごに育ちます」。
 小松さんが手に取ったのは、黄色い「はるか」という品種。特殊な袋をかけて丁寧に育て、糖度15度以上、蜜の入り具合が2.5を超えたものは、「冬恋」というブランド名に変わります。芳醇な香りと甘みが特長で、岩手を代表するブランドりんごとして全国から注目を集めています。二戸地域は冬恋の主産地であり、手間を惜しまぬ生産者たちの努力の賜物といえます。
 小松さんは採りたてのりんごを、その場で皮のまま一口。「上品な甘さですね!」。早くもファンになったようです。
「見渡す限り木々が続くりんご園地の美しい景色と、りんごの食べ比べをする楽しみをお伝えできたら」と、中里さんは言います。

金田一温泉 観光りんご園
(きんだいちおんせん かんこうりんごえん)

ホームページ:
https://www.kindaiti.com/~apple/
金田一温泉 観光りんご園
見た目も可愛い!冬恋。 見た目も可愛い!冬恋。

SPOT3 見えないけれど、どこかに感じる幸運をもたらす座敷わらし 金田一温泉 緑風荘

金田一温泉 緑風荘 金田一温泉 緑風荘
金田一温泉 緑風荘 金田一温泉 緑風荘

 次に向かったのは、座敷わらし伝説の温泉宿「緑風荘」。小松さんは敷地内にある亀麿神社を参拝し、館内でオーナーの五日市洋さんから座敷わらし伝説の由来について聞きました。
「およそ670年前、天皇に仕える家柄の子息が敵軍から逃れ、北上する道中に病に倒れます。6歳で命を落とした子どもは亀麿(かめまろ)といい、『末代まで家を守り続ける』と言って息を引き取ったそうです。その後、守り神『座敷わらし』として奥座敷の槐の間にあらわれるようになり、その姿を見たり、不思議な体験をした人は、幸運に恵まれると伝えられています」。
 実際に運気がアップしたという声も多く、あるタレントさんが亀麿の絵を撮影しスマートフォンの待ち受け画面にしていたところ、念願の夢が叶ったのだそうです。
 神秘的でいて、どこかホッとする、不思議な雰囲気。この空気感は、実際に足を運ばなければわかりませんよ!

金田一温泉 緑風荘
(きんだいちおんせん りょくふうそう)

住所:二戸市金田一長川41
TEL:0195-27-2131
Café Stand Oli-Oli
敷地内にある亀麿神社を参拝する小松さん 敷地内にある亀麿神社を参拝する小松さん

SPOT4 お湯の良さ、料理の味の良さ そして、人の温かさに癒される 金田一温泉 おぼない旅館

金田一温泉 おぼない旅館 金田一温泉 おぼない旅館
金田一温泉 おぼない旅館 金田一温泉 おぼない旅館 レトロな雰囲気が落ち着くなぁ…

 この日の宿は、「おぼない旅館」。「侍の湯」とも呼ばれる自家源泉「玉の湯」は、開湯390年と金田一温泉内で最古の歴史を誇ります。弱アルカリ性のとろりとしたお湯の良さ、そして料理自慢の宿でもあります。
 小松さんが今回選んだのは、地元の食材をふんだんに使用したテロワールプラン。中でも目を引くのは、二戸特産の「短角牛」「佐助豚」「熟レ鶏」の3種。それぞれに趣向が凝らされ、食欲を誘います。また、同旅館は魚屋が経営。鮮度の良さ、さらには料理人の腕の良さが光ります。
 料理の紹介をしてくださったのは、若女将の大建ももこさん。柔らかな表情と、親しみやすい語り口で、小松さんも笑顔に。「温泉と料理はもちろん、若女将の温かさにも癒されました」とご満悦でした。

おぼない旅館 おぼない旅館

金田一温泉
おぼない旅館
(きんだいちおんせん おぼないりょかん)

住所:二戸市金田一湯田43-5
TEL:0195-27-2221
おぼない旅館

2日目に続く 2日目に続く

小松彩夏のニコッと二戸たび2日目 ENJOY 2日目 今日も1日二戸をたのしむぞ! 工芸やカフェなどスポット満載、二戸の多彩さに触れました!

SPOT5 周囲を気にせず、自然を気ままに可能性広がるプライベート空間 YUDA BASE

SPOT5 YUDA BASE SPOT5 YUDA BASE
YUDA BASE YUDA BASE 焚き火を眺めながらコーヒーが飲めるなんて贅沢!

 清々しい朝を迎えて、旅館の敷地内をお散歩することに。すると、広々とした庭の中に、木組みの小屋とウッドデッキが見えてきました。
「ここは、YUDA BASEといって、アウトドアが楽しめるプライベート空間なんですよ」と教えてくれたのは、支配人の大建宗徳さん。聞くと、小屋もデッキも全て、DIYで自ら仕上げたのだそうです。
「ここは1日1組限定で、隣を気にすることなく伸び伸びと使ってほしい。宿泊プランをつくる際には客室もセットにして、キャンプが好きなお父さんや子どもたちが外で遊び、お母さんたちは客室でゆったりできるような、中と外の両方でご満足いただけるようにしたいと思っています」と宗徳さん。 現在、客室とYUDA BASEとをセットにしたプランを構想中。これからの展開が楽しみです。

 館内喫茶をはじめ、おぼない旅館の利用客は自由に立ち寄ることが可能。デッキでお茶するのも歓迎しています。
「外でこうしてコーヒーが飲めるなんて、贅沢ですね」と、リラックスした様子の小松さん。

SPOT5 YUDA BASE SPOT5 YUDA BASE
YUDA BASE(おぼない旅館)

YUDA BASE(おぼない旅館)
(ユダベース)

住所:二戸市金田一湯田43-5
TEL:0195-27-2221
YUDA BASE(おぼない旅館) YUDA BASE(おぼない旅館)

SPOT6 堅くて、箸にもピッタリな「オノオレカンバ」の木 プラム工芸

プラム工芸 プラム工芸
プラム工芸 プラム工芸

 金田一地区から移動して、向かったのは「プラム工芸」。日本クラフトデザイン協会会員でもある込山裕司社長が営む工房兼ショールームです。
「オノオレカンバ」とは、本州中部以北の太平洋側の内陸深くに分布する落葉高木で、岩手県が北限。斧が折れるほど堅いといわれるその丈夫さ、重厚な質感、木肌のなめらかさに惚れ込み、生活道具やインテリアを提案しています。テーブルウェアやペーパーナイフなど、様々な作品を製造・販売。
2012年には、ターナー各種がグッドデザイン賞を受賞。靴べらとまごの手は、暮しの手帖通販でも取り扱っています。
 小松さんは込山さんにレクチャーを受けながら、五角ばしの手づくり体験にチャレンジ。表面をやすりで削った後、焼きペンで名入れをする時には、「力加減が難しい…」と慎重な小松さん。それもまた思い出のひとつ。真剣な眼差しで一文字一文字丁寧に書き込む姿が印象的でした。

プラム工芸
(プラムこうげい)

住所:二戸市堀野字大川原毛74
TEL:0195-23-4883
営業時間:平日9:00 ~ 17:00
土日祝祭日10:00 ~ 17:00
定休日:不定休、年末年始
プラム工芸
プラム工芸 五角ばしの手づくり体験に挑戦! プラム工芸 五角ばしの手づくり体験に挑戦!

SPOT7 店主が愛情込めて淹れる自家焙煎コーヒー Café Stand Oli-Oli

Café Stand Oli-Oli Café Stand Oli-Oli
Café Stand Oli-Oli Café Stand Oli-Oli

 手づくり体験の後は、コーヒー屋さんでちょっと休憩。「プラム工芸」のすぐ近くにある「Café Stand Oli-Oli(オリオリ)」は、2017年にオープンした、テイクアウト専門のカフェスタンドです。
 店主の工藤さおりさんは、「故郷に少しでも貢献できたら」と、二戸市での出店を決意。隣県の青森県南部町で評判のカフェで従業員として働き、エスプレッソやラテアートの腕を磨きました。南部鉄器で沸かしたお湯を使うのが工藤さんのこだわり。今年からコーヒー豆の自家焙煎にも挑戦しています。コーヒーの他、地元果樹園のブルーベリー、りんご、ルレクチェなど、季節のフルーツを使ったスムージーも人気を集めています。
 小松さんはキャラメルラテを注文。「キャラメルソースにコクがあってまろやか。お店が可愛らしくて、雰囲気も素敵ですね」と、くつろいでいました。

Café Stand Oli-Oli Café Stand Oli-Oli

Café Stand Oli-Oli
(カフェスタンド オリオリ)

住所:二戸市堀野大川原毛106-14
営業時間:10:00 ~ 18:00
定休日:水曜日
Café Stand Oli-Oli

SPOT8 普段使いしたくなる親しみやすい洋食屋さん レストラン ボヌール

レストラン ボヌール レストラン ボヌール
レストラン ボヌール レストラン ボヌール ハンバーグもサラダも美味しい!ドレッシングを買って帰ろうっと!

 昼食は、二戸駅前にある「レストラン ボヌール」へ。本格フレンチから、親しみやすい洋食メニューまで、気取らずに楽しめるお店です。小松さんは「ハンバーグ(ライス付)」を注文しました。運ばれてきたお皿には、野菜がたっぷりで彩りが鮮やか。思わず写真を撮りたくなります。
 ハンバーグを口に運ぶと、「見た目以上にふわふわで柔らか。ご飯が進む味付けですね」と小松さん。ハンバーグ生地は、二戸市・久慈ファームの折爪三元豚「佐助」を100%使用。脂の融点が低く、とろけるような旨みがあると評判の豚肉です。きめ細やかな挽肉の中に粗挽き肉も混ぜることで、柔らかさと肉々しさがひとつに。醤油とみりんをベースにしたソースは、ご飯との相性抜群です。
 さらに、たっぷり野菜にかかっているドレッシングもボヌールの魅力。タマネギをメインに米酢などを合わせていて、さっぱりとした中にコクのある味わいが後を引きます。あまりの美味しさに、お客さんから「家でも使いたい」とのリクエストも。ついに「ボヌドレ」のネーミングで商品化。お土産にもピッタリですよ!

レストラン ボヌール

住所:二戸市石切所字枋ノ木17-1
TEL:0195-26-9015
営業時間:12:00 〜 14:00
18:00 〜 22:00
定休日:不定休
レストラン ボヌール
ボヌドレ ボヌドレ

SPOT9 二戸の偉人の足跡に触れて、大人も楽しく学べるスポット 二戸市シビックセンター

シビックセンター外には、8mの柱が10本。ある角度から眺めると、田中舘愛橘博士の顔があらわれるモザイクアートになっています。 シビックセンター外には、8mの柱が10本。ある角度から眺めると、田中舘愛橘博士の顔があらわれるモザイクアートになっています。
二戸市シビックセンター 二戸市シビックセンター

 最後に向かったのは、「二戸市シビックセンター」。注目は、二戸市にゆかりのある二人のスポットです。ひとつは、「福田繁雄デザイン館」。世界的グラフィックデザイナーである福田氏の作品を常設展示。一見スプーンとフォークを積み重ねただけのオブジェが、ライトの当て方を変えるとあら不思議! バイクのかたちをした影があらわれます。その他、エッシャーのだまし絵で有名な「落ち続ける滝」を立体化した作品などもあり、福田繁雄の世界観に触れることができます。

 もうひとつは、「田中舘愛橘記念科学館」。世界的物理学者である田中舘氏の貴重な遺品の他、科学に触れられる展示や自由工房もあります。大きなシャボン玉の中に入ることもできて、インスタ映え間違いなし! 自由工房では、「色変わりコマをつくろう」「化石のレプリカづくり」など100を超えるプログラムを用意。小松さんは「ストラップづくり」にチャレンジ。天然石50種の中からトルコ石を選び、素敵な作品が完成しました。

田中舘愛橘記念科学館 大きなシャボン玉の中に入ることもできる 田中舘愛橘記念科学館 大きなシャボン玉の中に入ることもできる

二戸市シビックセンター
(にのへしシビックセンター)

住所:二戸市石切所字荷渡6-2
TEL:0195-25-5411
営業時間:9:00 ~ 17:00
休館日:毎月第4月曜日
祝日の翌日、年末年始
福田繁雄デザイン館・田中舘愛橘記念科学館はこのほか毎週月曜日
(祝日の場合は翌日)
二戸市シビックセンター
トルコ石でストラップ作りにチャレンジ トルコ石でストラップ作りにチャレンジ

SPOT10 お土産は、二戸の銘酒とたくさんの思い出 なにゃーと物産センター

なにゃーと物産センター なにゃーと物産センター
なにゃーと物産センター なにゃーと物産センター 春の二戸も旅したいな!

 金田一地区を中心に廻った冬の二戸旅。そろそろ帰りの新幹線に乗る時間です。
 今回も、お土産を買いに「なにゃーと物産センター」へ。こちらでは、北東北3県の特産品を幅広く取り揃えています。
 小松さんが立ち止まったのは、二戸の銘酒「南部美人」のコーナー。「昨日、おぼない旅館さんに泊まった時、夕食の食前酒に出たのが南部美人。後味がすっきりしていて美味しいので、お土産にしようと決めていたんです」。

秋と冬、これまでの二戸旅を振り返り、「自然の美しさと食材の美味しさ、そして人の温かさに癒された旅でした。オシャレな場所もたくさんあって、二戸の奥深さも感じることができました。旅を通して、二戸のことがさらに大好きになりました!」と小松さん。
 最後に、「春を迎えて、暖かくなった頃の二戸も旅してみたいな…」とつぶやきながら、改札を通っていくのでした。
新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、現在は不要不急の移動を控えなければなりませんが、この状況が落ち着いたら、ぜひ二戸にいらしてくださいね!

なにゃーと 物産センター

住所:二戸市石切所字森合68
TEL:0195-22-4395
営業時間:8:30 ~ 19:00
定休日:年中無休
なにゃーと 物産センター
取材時には、新型コロナウイルス感染予防として検温・消毒等、細心の対策を施しております。 取材時には、新型コロナウイルス感染予防として検温・消毒等、細心の対策を施しております。